書店に行くと、どこに行ってもピケティ、ピケティ。テレビを見ても、ピケティ。
トマ・ピケティの『21世紀の資本』がブームです。
そこで書かれているのは、「富者と貧者の格差が広がり続ける」という格差拡大。
しかし、残念ながら日本ではトップ1%の平均年収が約1500万円とたいしたことがありません。アメリカは平均年収1億円超えらしいのでそんな大富豪と比べて、日本の格差の小ささがよくわかります。
日本にとって問題なのは、トップというより下位の方ですね。
「老後破産」、「最貧困女子」などと不景気な言葉の方がよく見かけます。
ここで気になることが・・・貧しい老人と女性がかわいそうなのはよくわかります。でも、最貧困男子だっていますし、中年のおっさんだっています。
でも、不思議と話題になることがないんですよね。
確かに貧しいとかわいそうな順に並べていくと、幼子を抱えた女性、若い女性・子ども、老人、中年女性、若い男性、中年おっさん、といった感じでしょうか。
残念ですが生活保護で生活していてかわいそう、とか、ネットカフェ難民でかわいそう、などと取り上げられているのはたいてい若い女性です。若い男も少なく、おっさんに至っては全然取り上げられません。
悲しいかな、中年男はいろんな意味でもっともカネにならないのでしょう。自分も誰かに寄付するというのなら、中年男はもっとも対象になりません。
そう考えると、何かあったときにもっとも困るのは、中年男です。かわいそう格差の下位1%間違いなしですね。
しかし、趣味が悪いのかもしれませんが、貧困特集のようなものはついつい見てしまいますね・・・。